【ご紹介】LGBTを取り扱っている絵本 「王さまと王さま」「くまのトーマスはおんなのこ」


実は、LGBTを取り扱っている絵本はたくさんあります。

2作品の絵本をご紹介いたします。


作品①

『くまのトーマスはおんなのこ ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし』

ポット出版プラス、2016年

ジェシカ・ウォルトン、ドゥーガル・マクファーソンほか

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女の子になりたいとずっと悩んでいたテディベアのトーマス。

それを打ち明けたら、大好きなエロールはもう友だちじゃなくなってしまうだろうか…。

本当の自分を打ち明ける勇気を持ったテディベアと、

そしてそれを知らされた親友のエロールの返事は……。

「大事なのはきみがぼくの友だちだってことさ」

ジェンダーと友情についてのやさしいお話。

作者のジェシカ・ウォルトンの父は男性から女性に性別移行したトランスジェンダーだった。

ジェシカは、自分の息子エロールに読んで聞かせるトランスジェンダーを

テーマにした絵本を作りたいと思ったことがきっかけで、自分でこの絵本を制作した。

本文は、すべてひらがなとカタカナ。幼い読者がひとりでも読める絵本です。


【あんずの感想】 トーマスがずっと憂鬱そうな顔から、親友のエロールに告白するシーンは、もしかしてトーマスはエロール自身なのではないか?と絵を見ていると感じます。 そして前半の暗い絵からうってかわって、告白後は木々は鮮やかに色づき、笑顔があふれます。たった一人でも自分を受け入れてくれたら、それで世界は変わるんだ!そんな気持ちになる本です。勇気をもてる素敵な本。


作品②

『王さまと王さま』

ポット出版、2015年

リンダ・ハーンほか

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王子さまとお姫さまの物語でなく、王子さまと王子さまが結ばれるお話があっていい──。

英語、ドイツ語、スペイン語、デンマーク語、チェコ語、ポーランド語など9言語に翻訳され、

世界各国で読まれている、オランダ原作の『Koning & Koning』を日本語訳。



■王さまと王さまのあとがきを抜粋いたします。

ここがとっても泣けます。


子どもたちは、絵本を通して様々なことを学びます。

その中には、恋に関するものもあります。

これまでの絵本に描かれていた恋は、お姫様が王子さまと結ばれるという

異性愛を前提にしたお話ばかりでした。しかし、実際は恋をする人だけではありません。

同性に恋をする人もいれば、恋をしない人もいます。

この絵本「王さまと王さま」に登場する王子さまのように、ほかの王子さまと結ばれたり

また、お姫さま同士が結ばれたりするお話も必要です。

これまでは、異性を好きになるのが当たり前とされ

それ以外の性的マイノリティの存在は忘れられがちでした。

いつの時代にも、どの社会にも、どの学校にも、性的マイノリティの存在は忘れがちでした。

しかし、いつの時代にも、どの社会にも、どの学校にも、性的マイノリティはいます。

そしたら存在を無視することはできません。私たちは、子どもたちが幼いころから

性の多様性について学ぶことが大事だと考えています。

私たちは、王さまと王さまが多くの子供たちに読まれることを願っています。